東京ベイエリア開発に関する東京都募集のパブリックコメントについて
以下の文書は、東京都がベイエリアを舞台に50年・100年先までを見据えたまちづくりを構想する「東京ベイeSGプロジェクト」を策定するに当たり、2021年2月~3月にパブリックコメントを実施した際に、DOUJIN JAPAN 2020事務局として、これに意見を送ったものとなります。パブリックコメントの結果については、東京都のWebサイトをご参照下さい。
東京ビッグサイトは国内最大の展示会場であり、ベイエリアの中核施設の一つですが、周辺の開発が進むことで、その規模を活かした展示会のスムーズな開催に支障が生じることに懸念を示したものとなります(2021年4月30日)。
『未来の東京』戦略(案)・「東京ベイeSGプロジェクト」への意見
2021年3月11日
DOUJIN JAPAN 2020事務局(幹事団体一同)
- DOUJIN JAPAN 2020とは?
我々は、東京ビッグサイトを使用して同人誌即売会等を開催している団体有志です。東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、2019年4月から東京ビッグサイトは東展示棟が使用できなくなり、西展示棟、青海展示棟、南展示棟の3つを使い、従来の約7割程度の面積での運営となっています。この状況において、我々が主催している同人誌即売会等は、従来とは異なる変則的な日程、一日当たりは規模を縮小した形での開催を余儀なくされています。さらに、2020年前半からはコロナ禍もあり、イベントの中止・延期、収容人数の制約等非常に苦しい形での開催となっています。
- 東京ベイeSGプロジェクトについて
前提として、当事務局は、ベイエリアの開発そのものに反対しているわけではありません。しかしながら、これまで東京ビッグサイトにおいて、(特に大規模な)展示会の開催時において、臨時の駐車場、あるいは出展者の車両待機場、来場者の待機場等に使用されてきた周辺用地が次々に使用できなくなっている現状について、非常に危惧を抱いております。
【近年の主な開発事例】
○有明東臨時駐車場の半分:東京BRTの車庫となり使用不可
○G1街区:コナミホールディングス株式会社他に売却決定
言うまでもないことですが、東京ビッグサイトにおいて開催される展示会は、東京ビッグサイトの建物のみが存在すれば、開催できるわけではありません。開催の準備に当たり出展者や搬入出の車両の待機場・駐車場が必要となりますし、特に規模の大きいイベントにおいては、東京ビッグサイトに付属する正規の駐車場では不足する場合も少なくありません。
また、特にBtoC、CtoCの展示会で動員の多いイベントにおいては、来場者の待機場所が会場外にも必要となります。しかしながら、東京ビッグサイトに隣接するプロムナード公園や有明西ふ頭公園等は、公園ということもあり、待機列の形成には制約も大きく、また、東京都港湾局、東京港埠頭株式会社等との調整も複雑であり、展示会開催の支障となる場合も少なくありません。
東京ビッグサイトは国内最大の展示会場ですが、周辺の開発が進むことで、その規模を活かした展示会のスムーズな開催に支障が生じるのは、本末転倒と言わざるを得ません。
ついては、ベイエリアの開発に当たり、下記を要望する次第です。
○有明地区・青海地区の臨時駐車場等の開発・売却については、東京ビッグサイト等で開催される各種イベントでの利用があることを充分に考慮して慎重に実施を検討いただきたい。
○プロムナード公園、有明西ふ頭公園(及び隣接する多目的バース)、東京臨海広域防災公園等東京ビッグサイトに隣接する公園等については、臨海副都心の中心施設でもある東京ビッグサイトでの催事等と連動した使用に当たり、使用条件の緩和や利用調整等を弾力的に行っていただきたい。
以上
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